年月の売上実績を集計する
「店舗日報」アプリ(※2026年07月時点)の日付と各種数値を元に、「年月(YYYY年MM月形式)」ごとに「売上目標」「売上実績」「客数」を自動集計し、「年月売上集計」アプリに出力するデータフローの作成方法について説明します。
日付フィールドから年月情報を抽出し、日ごとに登録されたレコードを「グループ集計」によって月別の売上・予実サマリーとしてまとめる手順について解説します。
Tipsで使用するサンプルファイル
本Tipsの設定をすぐに再現して試すためのサンプルファイルです。
以下のリンクからダウンロードしてご利用いただけます。
- 店舗日報のサンプルデータ(CSV)
(入力元のアプリにインポートして使用する売上のレコードです) - 年月売上集計のアプリテンプレート(ZIP)
(出力先となる年月売上集計アプリのテンプレートファイルです。kintone上でインポートしてすぐにアプリを作成できます) - データフロー設定ファイル(JSON)
(本Tipsの設定が構築済みのデータフロー設定ファイルです。インポート機能で読み込むことで、すぐに同じ設定を再現できます)
設定のイメージ
「店舗日報」アプリに登録されているレコードから、年月単位でレコードをグループ化し、各種数値レコードを月次合計として集計します。
- 年月: 「日付」フィールドから「年」と「月」を結合して「2026年03月」のような表記を作成します。
- 売上目標の合計: 各日・各店舗の「売上目標」を年月単位で合算します。
- 売上実績の合計: 各日・各店舗の「売上実績」を年月単位で合算します。
- 客数の合計: 各日・各店舗の「客数」を年月単位で合算します。
最終的に、「グループ集計」によって重複する年月レコードが自動的に整理され、「年月売上集計」アプリに月ごとの予実および集計レコードとして自動的に書き出されます。

事前準備
他で作った「店舗日報」アプリがある場合は、そのアプリとインポート済みのデータをそのまま使用できます。
アプリがない場合または別途作成する場合は、新しく「店舗日報」アプリを作成してサンプルCSVデータをインポートします。
1. 入力元:「店舗日報」アプリ
日々の店舗売上や客数、業務連絡などを登録しておくアプリです。
手動で必要なフィールドを配置して作成するか、
kintoneのサンプルアプリから 店舗日報(※2026年07月時点)を追加して使用します。
- 日付(日付フィールド)
- 店舗(ドロップダウンフィールド ※選択肢は 日本橋店 / 飯田橋店 / 水道橋店)
- 天気(チェックボックスフィールド ※選択肢は 晴れ / 曇り / 雨)
- 予算(数値フィールド)
- 売上(数値フィールド)
- お客様数(数値フィールド)
- 引継ぎ事項(文字列複数行フィールド)
- その他連絡事項(文字列複数行フィールド)
サンプルCSVのインポート方法
- 新しく作成する場合:
「店舗日報」アプリを新規に作成し、ダウンロードした 「店舗日報のサンプルデータ(CSV)」 をアプリにインポートします。 - 他で作ったアプリをそのまま使用する場合:
すでにkintone上に「店舗日報」アプリが存在し、データの登録が完了している場合は、新たなアプリ作成やCSVデータのインポート作業は不要です。
CSVインポート時のプレビュー文字化けについて
ダウンロードしたCSVファイルは 「UTF-8」 で保存されていますが、kintoneの読み込み画面でファイルを選択した際、初期状態では文字コードに「Shift-JIS」が選択されてプレビューが文字化けすることがあります。
その場合は、読み込み画面の「文字コード」の設定項目で 「UTF-8(Unicode)」 を選択してから読み込んでください。
2. 出力先:「年月売上集計」アプリ
月次の売上合計や予算、お客様数を格納するためのアプリです。
ダウンロードした 「サンプルの年月売上集計アプリテンプレート(ZIP)」 を以下の手順でkintoneに読み込んで作成します。
- kintoneのポータル画面(またはスペース内)のアプリの右側にある「+」アイコンをクリック、または「アプリを追加」をクリックします。
- アプリ作成の選択肢から「テンプレートファイルを読み込んで作成」をクリックします。
- 「参照」ボタンから、ダウンロードした
年月売上集計.zipを選択します。 - 「アプリを作成」をクリックすると、「年月売上集計」アプリが自動的に作成されます。
※手動で「はじめから作成」する場合は、以下のフィールドを配置して作成します。
- 年月(文字列(1行)フィールド)
- 予算合計(数値フィールド)
- 売上合計(数値フィールド)
- お客様数合計(数値フィールド)
データフローの設定手順
プラグインの追加やジョブの登録などの基本操作については、ジョブと実行契機管理の概要 を参照してください。
「店舗日報」アプリの「年月売上集計」用のジョブ(契機:一覧画面の実行ボタン押下)からデータフロー編集画面を開き、パレットから必要なノードをキャンバスに配置し、接続線で繋いでいきます。
ステップ 1:「アプリ入力」を設定する
「店舗日報」アプリからレコードを読み込む設定を行います。
- キャンバス上の 「アプリ入力」 をクリックして設定パネルを開きます。
- 「アプリ」 で、入力元となる 「店舗日報」 アプリを選択します。(※アプリを選択すると、自動的にそのアプリ名が表示名に設定されます)。
- 「使用するフィールドの選択」 で、以下の集計で使用するフィールドを追加します。
日付予算売上お客様数
- 設定が完了したら、設定パネル右上の「✕(閉じる)」ボタンをクリックして、パネルを閉じます。

ステップ 2:「データ変換(年月算出)」を設定する
日付フィールドから「年月」の新規フィールドを計算によって作成します。
- キャンバス上に 「データ変換」 プロセッサーを配置し、「アプリ入力」 と接続線で繋ぎます。
- 配置した 「データ変換」 プロセッサーをクリックして設定パネルを開きます。
- 設定パネル上部の 「表示名」 を 「年月算出」 に変更します(表示名を変更しておくことで、フローが複雑になっても判別しやすくなります)。
- 「変換するフィールド」 の 「新規フィールドを作成」 を選択し、以下のフィールドを設定します。
- 設定(年月):
- 新規フィールド名:
年月 - 変換方法:
数式 - 変換内容:
CONCAT(YEAR(日付), "年", TEXT(MONTH(日付), "00"), "月")
- 新規フィールド名:
- 設定(年月):
- 設定が完了したら、設定パネル右上の「✕(閉じる)」ボタンをクリックして、パネルを閉じます。

ステップ 3:「グループ集計(年月別合計算出)」を設定する
「年月」ごとにグループ化し、それぞれの目標・実績・客数の合計を算出します。
グループ化を行うことで、重複する「年月」は1つのレコードに自動で集約されます。
- キャンバス上に 「グループ集計」 プロセッサーを配置し、ステップ2で作成した 「データ変換」 と接続線で繋ぎます。
- 配置した 「グループ集計」 プロセッサーをクリックして設定パネルを開きます。
- 設定パネル上部の 「表示名」 を 「年月別合計算出」 に変更します。
- 「グループ化するフィールド」 に 「年月」 を指定します。
- 「集計設定」 で、集計方法を以下のように3件追加します。
- 1件目の集計設定(予算合計の算出):
- フィールドを選択:
予算 - 集計結果のフィールド名:
予算合計 - 集計方法:
合計
- フィールドを選択:
- 2件目の集計設定(売上合計の算出):
- フィールドを選択:
売上 - 集計結果のフィールド名:
売上合計 - 集計方法:
合計
- フィールドを選択:
- 3件目の集計設定(お客様数合計の算出):
- フィールドを選択:
お客様数 - 集計結果のフィールド名:
お客様数合計 - 集計方法:
合計
- フィールドを選択:
- 1件目の集計設定(予算合計の算出):
- 設定が完了したら、設定パネル右上の「✕(閉じる)」ボタンをクリックして、パネルを閉じます。

ステップ 4:「アプリ出力」を設定する
集計された年月売上レコードを「年月売上集計」アプリに出力します。
- キャンバス上に 「アプリ出力」 プロセッサーを配置し、ステップ3で作成した 「グループ集計」 と接続線で繋ぎます。
- 配置した 「アプリ出力」 プロセッサーをクリックして設定パネルを開きます。
- 「出力先アプリ」 セクションで 「既存アプリから選択」 を選び、「出力先アプリ」 に 「年月売上集計」 アプリを選択します(※アプリを選択すると、自動的にそのアプリ名が表示名に設定されます)。
- 「出力方法」 で「更新および追加」を選択します。
- 「フィールド」 で、「出力フィールド」(出力先アプリのフィールド)と「入力フィールド」(データフロー内のレコード)を以下のように紐付けます。
- 「出力フィールド」の
レコード番号➡ 「入力フィールド」の(指定しない) - 「出力フィールド」の
年月➡ 「入力フィールド」の年月 - 「出力フィールド」の
予算合計➡ 「入力フィールド」の予算合計 - 「出力フィールド」の
売上合計➡ 「入力フィールド」の売上合計 - 「出力フィールド」の
お客様数合計➡ 「入力フィールド」のお客様数合計
- 「出力フィールド」の
- 「フィールド」 の 「更新キー」 は 「年月」 を選択します。
- 設定が完了したら、設定パネル右上の「✕(閉じる)」ボタンをクリックして、パネルを閉じます。

実行と結果の確認
- 設定完了後、フロー編集画面の右上にある 「設定して戻る」 ボタンをクリックして、データフローの設定を保存します。
- アプリのデータフロー設定画面等から対象の ジョブ の実行ボタンをクリック、またはスケジュールされたタイミングでジョブを実行します。
(ジョブの詳細な実行方法については、ジョブと実行契機管理の概要 を参照してください)
処理が成功すると、出力先の「年月売上集計」アプリに、月ごとにまとめられた売上レコードが作成されます。
出力アプリの表示イメージ
| 年月 | 予算合計 | 売上合計 | お客様数合計 |
|---|---|---|---|
| 2025年11月 | 2,160,000 千円 | 2,140,000 千円 | 728 人 |
| 2025年12月 | 2,430,000 千円 | 2,479,000 千円 | 825 人 |
| 2026年01月 | 2,540,000 千円 | 2,529,000 千円 | 838 人 |
| 2026年02月 | 2,160,000 千円 | 2,232,000 千円 | 742 人 |
| 2026年03月 | 2,430,000 千円 | 2,525,000 千円 | 833 人 |
