データ変換
指定した条件に一致するレコードの特定のフィールドの値を加工・変更・生成します。
固定値の設定、数式による演算、フィールド間コピーや空白(空欄)に対応しており、既存フィールドの値の修正(表記ゆれの解消など)や、計算結果を新規フィールドとして追加するといった用途に役立ちます。
特徴
- データクレンジング: 表記ゆれの統一や空値の補正を、固定値の直接入力や各種関数を用いた数式によって自動的に実現できます。
- 動的な値生成: 数式エディターを搭載しており、同一レコード内の複数のフィールド値を組み合わせた計算処理をその場で行えます。
- 柔軟な出力・編集: 既存のフィールドに対して値を直接上書き(置換)するか、編集結果を新しいフィールドとして設定して後続の処理に受け渡すかを選択できます。
機能
設定項目詳細
| 設定大項目 | 設定小項目 | 説明 | ルール |
|---|---|---|---|
| ノード設定 | タイトル | フロー編集画面および実行ログ等に表示されるノード名です。 | 任意の名称を入力します。(初期値はプロセッサー名が入ります) |
| ノード設定 | 説明 | ノードの補足説明です。 | 任意で入力します。(初期値は既定のプロセッサー補足説明が入ります) |
| 変換するフィールド | 既存のフィールド / 新規フィールドを作成 | 変換した結果を既存のフィールドに上書きするか、新規にフィールドを作成して出力するかを選択します。 | 必須(デフォルト:既存のフィールド) |
| 変換対象のフィールド | フィールド選択 | 「変換するフィールド」で「既存のフィールド」を選択した場合に、変換を適用するフィールドを選択します。 | 「既存のフィールド」選択時は必須 |
| 新規フィールド名 | フィールド名 | 「変換するフィールド」で「新規フィールドを作成」を選択した場合に、新しく作成するフィールドの名前(表示名)を指定します。 | 「新規フィールドを作成」選択時は必須 |
| 変換方法 | 固定値 / 空白 / 数式 / コピー | 適用する変換方法を選択します。 | 必須 |
| 変換内容 | 固定値、数式、またはコピー元フィールド | 選択した「変換方法」に応じた値(設定する固定値、数式、あるいはコピー元フィールド)を指定します。(※「空白」選択時は表示されません) | 変換方法が「固定値」「数式」「コピー」の場合は必須 |
| 区切り文字 | 区切り記号 | 複数値選択系フィールド(チェックボックスなど)への変換や、コピーによるデータの流し込み時に、テキストを分解して各要素にマッピングするための区切り記号です。 | 変換方法が「コピー」または「数式」で、かつ変換対象が複数値フィールド(チェックボックス、複数選択など)の場合のみ、自動的に設定項目が表示されます。 |
| 変換を行うレコードの絞り込み | すべてのレコード / 標準 / 数式 | データ変換を適用する対象レコードの指定方法を選択します。 | 必須(デフォルト:すべてのレコード) |
| 条件 | フィルター条件 | 特定のレコードのみデータ変換を適用するための絞り込み条件(対象フィールド、演算子、比較値)を設定します。 | 絞り込みが「標準」の場合は必須 |
| 条件 | すべての条件を満たす(AND)/ いずれかの条件を満たす(OR) | 複数条件を指定した場合の組み合わせ方法を選択します。 | 絞り込みが「標準」の場合は必須 |
| 数式 | フィルター数式 | 変換対象となるレコードを抽出するための条件を計算式で指定します。 | 絞り込みが「数式」の場合は必須 |
データ変換ルール
データ変換プロセッサーでは、フィールドの型や配置場所(通常フィールドか、テーブル内フィールドか)の組み合わせ、および選択した変換方法に応じて、以下の特有の動作とルールが適用されます。
- テーブル内フィールドのコピー(同一行の自動参照)
- 変換方法に「コピー」を指定し、コピー先(変換対象フィールド)とコピー元がともに同一テーブル内のフィールドである場合、同じ行にあるフィールドの値が自動的に参照されコピーされます。
- ※コピー先が通常フィールド(テーブル外)、またはコピー元が別のテーブルのフィールドである場合は、通常通り最初のレコード値がコピー対象となります。
- 数式使用時の同一テーブル行の自動参照(カレント行コンテキスト)
- 変換方法に「数式」を指定し、コピー先(変換対象フィールド)がテーブル内のフィールドであり、かつ数式内に同じテーブル内の他のフィールドコードを記述した場合、同一のテーブル行(行)にあるフィールドの値が自動的に参照され評価・計算されます。
- 数式内で特別な行インデックスを指定する必要はありません(例: 数式に
数量 * 単価と書くだけで、自動的に行ごとの計算が適用されます)。- 添付ファイル(FILE型)同士のコピーサポート
- コピー元とコピー先がともに「添付ファイル」フィールドである場合、通常の「テキスト(ファイル名など)への変換」を行わず、ファイルの実体データを安全にそのまま保持したままコピーすることができます。
- ※なお、変換方法で「固定値」や「数式」を指定した場合は、添付ファイルフィールドに新しい値を設定することはできません(選択不可となります)。
- 複数値フィールドへの変換と「区切り文字」の挙動
- 変換対象(出力先)として、チェックボックス、複数選択、およびシステム系フィールド(ユーザー選択、組織選択、グループ選択)などの「複数の値を保持できるフィールド(複数値フィールド)」を指定した場合、マッピング時に元のテキストを指定された「区切り文字」で分解して、それぞれの選択肢(複数値)として正しく適用します。
- 区切り文字が設定可能になる条件: 変換方法が「コピー」または「数式」であり、変換対象(コピー先)がチェックボックス、複数選択、ユーザー選択、組織選択、グループ選択のいずれかである場合、設定パネルに「区切り文字」の設定項目が自動的に表示されます。プリセットとしてカンマ(
,)、スペース(\s)、改行(\n)、タブ(\t)、または任意のカスタム文字を指定できます。 - 「固定値(値を指定)」選択時の挙動: 変換方法に「固定値」を指定した場合は、入力した複数の値がシステム内部の特殊な区切り文字で安全にマッピングされるため、**ユーザーによる区切り文字の設定は不要(設定項目は自動的に非表示)**になります。入力した値がそのまま正しく適用されます。
サポートされる数式関数
変換方法に「数式」を選択、またはレコード絞り込みに「数式」を使用した場合、各種関数を用いて高度な計算や条件判定が行えます。
- 関数の記述: 表記ゆれの統一、日付や日数の計算、条件分岐(
IF,IFSなど)、文字列の切り出し(LEFT,MID,RIGHTなど)が自在に行えます。- テーブルへの適用: 変換方法に数式を使用する場合、同じレコード内であればテーブル内のフィールド同士や、テーブル外フィールドとテーブル内フィールドを組み合わせた計算も行えます。
使い方
設定手順
データフロー編集画面で「プロセッサーを追加」>「データ変換」を選択し、以下の手順で設定を行います。
- 変換するフィールドと変換方法の設定: 変換した結果を既存のフィールドに上書きする(既存のフィールド)か新規にフィールドを作成する(新規フィールドを作成)かを選択し、固定値、数式、コピーといった変換方法から内容(変換内容)を設定します。

- 変換対象レコードの指定: 変換対象となるレコードを絞り込む条件(標準または数式)を設定し、完了します。

動作イメージ
動作イメージはフロー編集画面のプレビューエリアで確認可能です。
注意事項
- 数式の妥当性: 実装でサポートされていない関数が含まれる数式を設定した場合は、設定時にエラーとなります。また、正しい数式であっても、対象フィールドが空欄の場合など、フィールドの値によっては実行時にエラーとなることがあります。実行時エラーが発生した場合、そのレコードの対象フィールドの値は変更されず、元の値が維持されます。プレビュー等で実際のデータを使って事前に検証を行ってから処理を行ってください。
- 区切り文字の役割: 複数値フィールドに文字データをマッピングする際、指定した「区切り文字」で元のテキストを分解して複数値として取り扱います。区切り文字の設定が実際の値と一致しているか確認してください。
