2025年4月に、kintone の AI 機能「kintone AIラボ」(β版)が公開されました。
さらに、2026年6月には「kintone AI」(正式版)の提供も予定されており、期待が高まっています。
最近は生成AIを活用したサービスも増えていますが、
「実際に業務で使えるの?」
「kintone と AI の組み合わせって何ができるの?」
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、実際に kintone AI を触ってみながら、
- どんなことができるのか
- 実際の操作感
- 業務で使えそうだと感じたポイント
などを、kintone ユーザー目線でまとめてみました。
「AI って難しそう…」という方でもイメージしやすいように、
実際の操作感や、業務での活用イメージも含めてご紹介します。
目次
kintone AI とは?¶
kintone AI は、kintone 上で生成AIを活用できる機能です。
自然文で指示を出すことで、
検索・分析・要約・アプリ作成支援などを行うことができます。
2025年4月には「kintone AIラボ(β版)」として公開されており、
2026年6月からは「kintone AI」(正式版)として提供される予定です。
利用できるAI機能
現在の kintone AI では、主に以下の機能が提供されています。
-
検索AI
自然文でアプリやデータを検索できる機能 -
アプリ作成AI
AI と会話しながらアプリを作成できる機能 -
プロセス管理設定AI
プロセス管理の設定を支援する機能 -
スレッド要約AI
コメントややり取りを要約する機能 -
レコード一覧分析AI
一覧データを分析し、傾向や特徴を整理する機能 -
アプリ設定レビューAI
アプリ設定内容をレビューする機能
AIクレジットについて
kintone AI では、
「AIクレジット」というクレジット制が採用されています。
AI機能を利用する際に AIクレジット が消費され、
利用する機能によって必要なクレジット数が異なります。
- 検索AI:10 クレジット
- レコード一覧分析AI:10 クレジット
- スレッド要約AI:10 クレジット
- AIアプリ検索:10 クレジット
- アプリ作成AI:1 クレジット
- プロセス管理設定AI:1 クレジット
- アプリ設定レビューAI:1 クレジット
なお、毎月利用できる クレジット数は契約プランによって異なります。
AIクレジットの詳細や利用条件については、以下の公式ヘルプページをご確認ください。
⇒
AIクレジットについて
実際に kintone AI を使ってみる ~アプリ作成AI~ ¶
今回は、kintone AI の機能の1つである
「アプリ作成AI」を使って、
実際にアプリを作成してみました。
アプリ作成AIでは、
AI と会話しながらアプリ構成やフィールドを作成できます。
フォームへ反映する前であれば、
AI に追加指示を出しながら内容を調整することも可能です。
一方で、フォームへ反映した後に、
既存アプリを AI で再編集・修正することはできませんでした。
そのため、
「まずは AI と一緒にたたき台を作成し、
反映前に内容を詰めていく」
という使い方が合っていそうです。
今回は試しに、 「セミナー応募受付アプリ」を作成してみました。
まず最初に、
「kintone勉強会」のセミナー応募を受け付けるアプリを作りたいです。
参加者の会社名、氏名、メールアドレス、希望する参加日程を管理できるようにしてください。
という内容を入力してみました。
すると、すぐにフォームを生成するのではなく、
- 参加日程はどのように選択するのか
- 応募後の管理はどこまで必要か
- 追加したい管理項目はあるか
といった内容を AI 側から確認してくれました。
今回は、追加で以下のような内容を AI に伝えてみました。
・複数の日程から選択できるようにしたい
・開催日は「2026年6月10日 / 6月17日 / 6月24日」
・日程ごとの定員管理を行いたい
・所属部署と連絡先電話番号も追加したい
すると AI が内容を整理し、 必要なフィールド構成を含んだフォームを自動で作成してくれました。
実際に生成されたフォームでは、
- 会社名
- 所属部署
- 氏名
- メールアドレス
- 連絡先電話番号
- 希望参加日程
- 定員
などが設定されており、
単純に項目を並べるだけではなく、
業務内容を踏まえて整理されている印象でした。
特に印象的だったのは、
「一度指示して終わり」ではなく、
AI とやり取りしながら内容を調整できた点です。
実際のヒアリングに近い形で必要事項を整理してくれるため、
kintone に慣れていない方でも、
アプリのたたき台をかなり作りやすそうだと感じました。
実際に使って感じたこと¶
実際に使ってみて、 想像していたよりも自然にアプリを作成できる印象でした。
単純にフォームを自動生成するだけではなく、
AI 側から必要事項を確認しながら進めてくれるため、
会話しながらアプリを作っていく感覚に近かったです。
また、
「どんな項目が必要か」をゼロから考えなくても、
ある程度 AI が提案してくれるため、
アプリ作成のたたき台をスムーズに作成できました。
実際に触ってみるまでは、
「簡単なテンプレートが生成される程度なのかな」
というイメージもありましたが、
想像していたよりも実用的な内容を提案してくれる印象でした。
まとめ¶
今回は、kintone AI の「アプリ作成AI」を実際に試してみました。
自然文で内容を伝えながら、
AI と会話するようにアプリを作成できる点は、
これまでのアプリ作成とはかなり違った体験でした。
また、単純にフォームを自動生成するだけではなく、
必要な項目や運用内容を確認しながら進めてくれるため、
アプリ作成のたたき台をかなりスムーズに作成できそうです。
フォームへ反映する前であれば、 AI に追加指示を出しながら調整できる点も便利でした。
一方で、
作成済みアプリを後から AI で再編集することはできないため、
反映前に内容を整理しておく必要がありそうです。
現時点では、
「AI がすべて自動で作る」というより、
アプリ作成や業務整理をサポートしてくれる存在に近い印象でした。
2026年6月には「kintone AI」(正式版)の提供も予定されているため、
今後どのような機能追加やアップデートが行われるのかも楽しみです。