2026年5月10日に kintone の定期アップデートが実施されました。
この記事では、普段 kintone を使っているユーザーの方と、設定やカスタマイズを行っている管理者・開発者の方に向けて、
- 「今回のアップデートで何が変わったのか」
- 「kinkozi製品への影響はあるのか」
を分かりやすくまとめました。
結論:今回のアップデートのポイント¶
今回のアップデートでは、主に以下の改善が行われました。
- 通知機能の改善(検索・一括既読・整理)
- ファイル書き出し権限の制御強化
- 管理画面(AI管理など)の導線追加
- iOSアプリでの写真書き込み機能の追加
- 通知画面の基盤刷新
- 外部サービスとのノーコード連携「連携コネクタ」の提供開始(オプション)
特に、通知まわりの使い勝手向上と、運用面・セキュリティ面の強化が中心のアップデートとなっています。
基本的な業務操作への影響はありません。
ただし、「新しい通知画面」を有効にした場合は、画面レイアウトや操作感が変わります。
一方で、通知の確認や整理がしやすくなったことで、
日常的にkintoneを利用する中での小さなストレスが軽減される内容となっています。
また、セキュリティ面ではファイル書き出し権限の制御が追加され、
より安全な運用が可能になりました。
全体としては、
通知まわりの改善・運用強化が中心ですが、
連携コネクタという新しい外部連携サービスの提供開始も注目点のアップデートといえます。
ユーザー視点:今回のアップデートで変わること¶
結論:基本的な業務操作への大きな影響はありません
そのため、
- いつもの画面が大きく変わる
- 操作方法が急に変わる
といった影響はなく、これまでと同じ感覚で利用できます。
一方で、通知機能の改善により、
日々の確認作業がスムーズになるアップデートが行われています。
※以下の通知機能の改善(1〜3)は、「新しい通知画面」を利用している場合のみ使えます。
新しい通知画面は、通知画面上に表示される「新しい通知画面を試す」ボタンから各ユーザーが自分で切り替えられます。
なお、今後は6〜7月版で新しい通知画面がデフォルト表示になり、秋頃には旧画面の提供が終了する予定です。
1. 通知の検索・絞り込みが可能に
通知画面で、キーワード・送信者・期間を指定して、
通知を絞り込めるようになりました。
これまでは、通知が増えると目的の情報を探しづらい状況がありましたが、
今回のアップデートにより、必要な通知を素早く見つけられるようになります。
そのため、
- 通知が多い環境
- 過去の通知を見返す場面
などで、利便性の向上が期待できます。
2. 通知の一括既読に対応
複数の通知をまとめて既読にできるようになりました。
これにより、
- 不要な通知を一つずつ確認する手間
- 未読が溜まり続けるストレス
が軽減され、通知管理がしやすくなります。
3. まとめられた通知の展開表示
同じ内容でまとめられている通知について、
詳細を展開して確認できるようになりました。
これにより、必要な情報だけを効率よく確認でき、
通知一覧の見やすさも向上しています。
4. iOSアプリ:写真への手書き・テキスト書き込みが可能に
ファイル添付時に、撮影した写真やライブラリから選んだ写真に対して、
直接手書きやテキストを書き込めるようになりました。
現場での作業報告や確認依頼など、
「ここを見てほしい」という箇所を写真に直接書き込んで共有できるため、
別アプリでの加工が不要になります。
管理者・開発者視点:設定やカスタマイズへの影響¶
結論:セキュリティ強化と運用管理のしやすさが向上しています
今回のアップデートでは、通知機能の改善に加えて、
セキュリティや管理面に関する機能強化も行われています。
日々の運用をより安全かつ効率的に行うための改善が中心です。
1. ファイル書き出し権限の制御が可能に
「Everyone」に対するファイル書き出し権限を制御できるようになりました。
これにより、
- 不要なデータの持ち出し防止
- 権限設定の見直し
が行いやすくなり、セキュリティ対策の強化につながります。
2. AI管理への導線追加
システム管理画面に「kintone AI管理」への導線が追加され、
AI関連設定へアクセスしやすくなりました。
3. 通知画面の内部構造を刷新
通知画面のフロントエンドが刷新されました。
新しい通知画面では、検索や一括既読などの機能追加にあわせて、
画面構成や操作感も変更されています。
また、今後の機能追加や改善に対応しやすくするための、
内部的な刷新も行われています。
4. 外部サービス連携「連携コネクタ」の提供開始(オプション)
kintoneとGaroon(クラウド版)、Microsoft 365の主要サービスとの間で、
ノーコードでデータ連携を設定できるオプションサービス「連携コネクタ」の提供が開始されます(2026年5月20日リリース予定)。
これまでkintoneと外部サービスを連携するには、JavaScriptカスタマイズやAPIを使った開発が必要でした。
連携コネクタを使えば、プログラミングの知識がなくても、画面上の設定だけで自動化が実現できます。
たとえば、
- kintoneのレコード登録をトリガーに、Outlookへ自動で予定を登録する
- Excel for the webとkintoneのデータを相互に同期する
- kintoneのレコード更新をトリガーに、Teamsへ通知を送る
- OneDriveに保存されたファイルの内容を、kintoneアプリに自動で登録する
- ゲストスペース内のアプリや、別契約のkintone環境間でレコードデータを自動連携する
といった活用が可能です。
外部サービスとの連携を検討されていた方にとっては、特に注目度の高い機能といえます。
別途オプション契約が必要なため、興味のある方はサイボウズの特設ページをご確認ください。
5. その他
ワイドコース向けに、複数ドメインをまとめて管理できる「複数ドメイン管理サービス」の提供が開始されました。
複数ドメイン間のユーザー管理やセキュリティ設定の一元化などが可能になります。
詳細は2026年5月版 kintone アップデートページをご参照ください。
kinkozi製品への影響について¶
結論:今回のアップデートによる、kinkozi製品への影響はありません。
今回のアップデートは、通知機能の改善や権限管理の強化などが中心であり、
既存の動作仕様を変更するものではありません。
そのため、kinkoziの各種プラグインや既にご利用中の設定・カスタマイズについて、
アップデートに伴う対応作業は不要です。
これまで通り、安心してご利用いただけます。
まとめ¶
今回のアップデートによるkinkozi製品への影響はありませんが、
- 通知機能の改善
- セキュリティ(権限管理)の強化
- 管理機能の導線追加
- iOSアプリでの写真への手書き・テキスト書き込み対応
- 外部サービス連携「連携コネクタ」の提供開始(オプション)
といった点で、日常的な運用のしやすさが向上しています。
特に通知機能については、利用頻度が高い機能であるため、
業務の中で改善を実感しやすいポイントといえます。
今後もkintoneのアップデートに合わせて、
kinkozi製品が最適な状態でご利用いただけるよう対応してまいります。
ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。