2026年3月8日に kintone の定期アップデートが実施されました。
この記事では、普段 kintone を使っているユーザーの方と、設定やカスタマイズを行っている管理者・開発者の方に向けて、
- 「今回のアップデートで何が変わったのか」
- 「当社のkinkozi 製品に影響はあるのか」
ユーザー視点:今回のアップデートで変わること¶
結論:画面の見た目や基本操作に大きな変更はありません
今回のアップデートでは、kintoneの画面の見た目や基本的な操作方法に大きな変更はありません。
そのため、
- いつもの画面が大きく変わる
- 操作方法が急に変わる
といった影響はなく、これまでと同じ感覚で利用できます。
一方で、検索機能の改善やデータ書き出し機能など、
利便性を高める機能追加が行われています。
1. ルックアップフィールドの検索機能が改善
ルックアップフィールドでレコードを検索する際、
1文字検索や英数字の部分一致検索ができるようになりました。
例えば次のようなコードがある場合
KINT0001
これまでは
KI
K
01
といった 部分的な文字列では検索できませんでした。
今回のアップデートにより、
これらの文字列でも検索できるようになりました。
そのため、
- 商品コード
- 顧客コード
- 管理番号
などをルックアップで検索する場合、
より柔軟にレコードを見つけられるようになりました。
※この機能はルックアップ設定の、
「1文字検索と英数字の単語内検索を有効にする」を有効にすることで利用できます。
2. レコードコメントをCSVで書き出し可能に
レコードの「ファイルに書き出す」機能で、
コメント内容もCSVとして書き出せるようになりました。
これにより、
- コメント履歴の保存
- やり取りの証跡管理
- データバックアップ
などがしやすくなります。
3. ポータル機能の拡張
管理者が作成するポータルに、次のウィジェットを配置できるようになりました。
- 未処理ウィジェット
- 通知ウィジェット
- アプリウィジェット
- スペースウィジェット
これにより、ポータルを
業務ダッシュボードとして活用しやすくなりました。
また、kintoneの表示言語として マレー語(Bahasa Melayu) も追加されています。
管理者・開発者視点:設定やカスタマイズへの影響 ¶
管理者や開発者向けにも、いくつかの機能追加が行われています。
1. JavaScriptカスタマイズの機能追加
JavaScriptカスタマイズに関する機能もいくつか追加されています。
【レコード一覧のインライン編集イベント】
レコード一覧画面でインライン編集を行った際、
編集終了時に発生するJavaScriptイベントが追加されました。
これにより、インライン編集後の処理やデータ検証などのカスタマイズが行いやすくなります。
【モバイルJavaScript APIの拡張】
モバイル画面向けのJavaScript APIも拡張されています。
主な追加機能は次の通りです。
- フィールドスタイル変更
- 通知バナー表示
- ローディング表示
- ボトムシートUIの表示
これにより、モバイル画面のカスタマイズの自由度が高まりました。
2. 管理機能とモバイル機能の改善
管理機能とモバイルアプリにもいくつかの改善が行われました。
主な変更点は次の通りです。
管理機能
- Everyoneグループへのアプリ管理権限の付与を禁止できるようになりました。
モバイルアプリ
- iOS:写真を連続で撮影してまとめて添付できるようになりました
- Android:ホーム画面に「未処理」ウィジェットを追加できるようになりました
kinkozi製品への影響について¶
今回のアップデートにより、
ルックアップ拡張プラグインでは一部の機能で標準ルックアップと挙動が異なる場合があります。
ただし、プラグインが利用できなくなるような影響はなく、
これまで通りご利用いただけます。
今回のアップデートでは、
ルックアップフィールドでレコードを取得する際、
1文字検索と英数字の単語内で部分一致する検索が利用可能になりました。
一方、ルックアップ拡張プラグインでは、
kintone REST API を使用してレコード検索を行うため、1文字検索や英数字の部分一致検索はできません。
そのため、標準のルックアップではレコードが表示される場合でも、
ルックアップ拡張プラグインではレコードが見つからない場合があります。
独自ダイアログ使用時
標準ルックアップでは、部分一致するレコードがダイアログに表示されます。
一方、ルックアップ拡張プラグインの独自ダイアログを使用している場合は、
入力した文字列によっては標準ルックアップでは候補が表示される場合でも、
独自ダイアログでは「データがありません」と表示されることがあります。
独自ダイアログ
標準ルックアップダイアログ
この場合は、ルックアップフィールドに値を入力せずに取得ボタンを押して独自ダイアログを表示し、
フィルタ機能を使用して1文字検索を行ってください。
自動取得機能使用時
ルックアップ拡張プラグインの自動取得機能を使用している場合も、
入力値によっては部分一致するレコードが存在していても自動でレコードが取得されない場合があります。
なお、検索方法の違いにより挙動が異なる場合がありますが、
ルックアップ拡張プラグイン自体はこれまで通りご利用いただけます。
また、自動取得機能については、
ルックアップフィールドの1文字検索および部分一致検索に対応する修正版のリリースを予定しています。
まとめ¶
2026年3月のアップデートでは、
- ルックアップ検索機能の改善
- コメント書き出し機能の追加
- ポータル機能の拡張
- JavaScript APIの追加
- モバイル機能の改善
などの機能追加が行われました。
kinkozi製品については、
今回のアップデートにより一部の機能で標準ルックアップと挙動が異なる場合がありますが、
プラグイン自体はこれまで通りご利用いただけます。
今後とも kinkozi をよろしくお願いいたします。